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エッセイ

Vol.17

生前準備(3)

以前、ご婦人から伺った話だ。会社を定年退職されたご主人が1年と経たず急死されてしまった。退職金をたくさん頂いていたはずなのに、どこの銀行口座にもほとんど残っていなかった。いくら探しても見つからなかったので、そのご婦人は諦めかけていた。しかし後に、ご主人はほとんどの退職金を、インターネットを使って株の投資をしていたということがわかった。

生前準備の大きな目的の一つは、私たちが急に天に召されても、残された家族が困らないようにするためである。今回は、エンディングノート(生前準備ノート)を勧めたい。
「私が死んだら、何々してくれ。」と家族に唐突に話し出しても、「縁起でもないことを言わないで。」と聞く耳を持ってくれない場合が多い。また「保険はこれとあれに加入しているからね。」と口で伝えたところで覚えてくれないであろう。自分が突然天に召された時でも、家族が困らないように伝えておくべきことを残しておくのがエンディングノートである。保険のことや財産、もしくは借金に関しては必ず記載しておくべき事項であろう。
私の義父が亡くなった時、義父にお金を貸していたから返してほしいと言う怪しい人が葬儀の直後に現れた。そのことは家族の誰も聞いていなかったことであったし、借用証書もなかったので対応に本当に困った。
困ることと言えば、家族が亡くなった時、誰に葬儀の知らせをしたらいいのか分からないことである。特に、交友関係の連絡先は分からないことが多い。また、誰に知らせ、誰に知らせなくて良いのかは本当に判断に困る。何か月も経ってから、なぜ知らせてくれなかったのかと言われることはよくあることである。
また、お墓についても希望を伝えておくと、残された家族や親族で議論になることはないであろう。
エンディングノートは書店に行くと、さまざまな種類のものが置いてある。自分の状況は年々変わるので、分厚い立派な物は必要ないと思う。自分の状況に合うノートを見つけ、全部記載しようと思わないで、必要な箇所だけ埋めておけば良いであろう。

エンディングノートの良いところは、保険や財産の整理や見直しが出来るだけでなく、自分の死を意識することによって、如何に生きるべきか考えることができる点である。残りの人生、まだやるべきことがいくつもあることを再確認出来、すべき優先順位も明確になってくる。そして自分の人生をより有意義なものとするであろう。
自分の過去を振り返り、幼少期の思い出から、青年期、壮年期の思い出を綴っていくと、いかに主に守られ、導かれてきたことかと再認識し、感謝せずにはおれない。
詩篇103:2「わがたましいよ。【主】をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」
なすべきことを行い、心おきなく、愛する神の許に行くのを待ち望むことのできる人は幸いである。

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