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エッセイ|キリスト教墓地 クリスチャン共同墓地「園の墓」 葬儀コーディネート エクレシアサポート

エッセイ

Vol.1

クリスチャン共同墓地の建造

2011年5月、私は中川健一牧師夫妻を成田空港へ送るのに高速道路を運転していた。車内でクリスチャン共同墓地を造ろうという話でとても盛り上がり、成田インターチェンジを通り過ぎてしまった程であった。

今から十数年前、私が大阪から神奈川に引っ越した際、なかなか転入に至る教会が定まらなかった。私の場合、所属教会がないという不安は、信仰を失う恐れの不安ではない。自分が天に召された時の葬儀の司式者と墓地の問題が不安であった。所属教会のない期間が長かった私は、その境遇にある人たちへの責務が与えられていると感じていた。

中川牧師が帰国してから早速私たちは冨士霊園を見学して回り、6.4㎡の墓地を選び、仮契約をした。そして墓石業者の選定をし、設計依頼を出した。実に話が持ち上がってから2ヶ月後のサマーキャンプにおいては、皆さんの前でパワーポイントを用いて共同墓地の紹介説明をさせて頂いた。
私が中川牧師を尊敬している理由の一つは、その決断力と行動力のスピードである。私たちはとかく決断するまでに必要以上の時間をかけてしまうし、なかなか行動を起こさないでいることが多い。しかし、いつも主と親しく交わり、主と共に歩み、正しく御言葉を解き明かす人の特権であろうか、瞬時に御心を判断し、大胆に行動を起こすことができる。

実際にクリスチャン共同墓地「園の墓」が完成するのに、それから1年もの年月がかかった。神は私たちに試練を与え、私たちの忍耐が試された。具体的な内容はここに記さないが、横やりがあり、クレームがあり、そして思いがけない問題が起こり、誘惑もあった。しかしそれは神が驚くべき御業をなさる為であった。完成した「園の墓」は、墓地面積100㎡の素晴しいものとなり、私たちが当初計画していた墓地の実に15倍以上の大きさのものとなった。これは私たちの努力の結果ではなく、神の栄光の現れと言うしかない。
マタイ14:28-29すると、ペテロが答えて言った。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」イエスは「来なさい」と言われた。そこで、ペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに行った。
私たちは舟に残り何の行動も起こさない弟子のようにではなく、大胆に信仰を持って行動し、主の栄光を拝する者とさせて頂きたい。神は驚くべき御業をなして下さる。それは私たちが神に栄光を帰し、神を讃えるためである。

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