Vol.31
葬儀社を決めておく-終活牧師が行く#3
終活といえば「エンディングノート」?!
でも・・・実際にエンディングノートから手をつけて、エンディングノートを全部埋められる方って、少ないんです。終活牧師、榊がお勧めするのは、まず葬儀社とお会いしたり、見積もりをとってみること。最近の葬儀の相場や、亡くなってから火葬までの流れをリアルに考えていきます。
こんにちは、終活牧師の榊哲夫です。
今回は、葬儀社を決めるという話しをいたします。
前回、終活は何から始めたらいいのかという話しをしました。
身の回りの整理整頓でしたね。これは準備体操のようなものです。
これがある程度進むと、さあ具体的に終活を始めるぞと言う気持ちになってきます。
それでは、具体的に何から始めるか?
多くの人たちは、エンディングノートを書き始めたら良いですよと勧めます。
確かにエンディングノートは、終活に必要な項目が整理されていますので、これを記載していけば終活を進めていけます。
しかし、エンディングノートを買ってご覧になった方々は多いと思いますが、どれだけの人がそれを書き進めたでしょうか? かなり少ないと思います。
考えないといけない事、決めないといけない事がたくさんあって面倒くさくなってしまいます。
私は、漠然とした一番大きな心配事から解きほぐしていったら良いと思っています。
それは、葬儀社を決めておくと言うことです。
葬儀をすることは滅多にありませんので、ほとんどの方は知識がありません。
それゆえに漠然と不安を抱えてしまいます。
終活を考え始められる方々の多くは、そろそろ定年の近づく50代か60代ぐらいの方でしょうか。
また、自分の親がそろそろ危ないかなと思い始めた時期だと思います。
自分の葬儀のことをまだ考えられない方は、親御さんのことを考えてみましょう。
例えば父親が病気になり、入院して病院で亡くなったとしましょう。
するとどうなりますか? 死亡診断書が渡され、病院に遺体を置いておけませんので葬儀社を呼んで搬出して下さいと言われます。
葬儀社を決めていなかったらパニックです。病院側は「待ってました」とばかりに何社か葬儀社を紹介してくれます。バックマージンをもらっているのかどうか知りませんけど。
知らない葬儀社をどれか選べと言っても、その状態で相見積もりを取るのはもう不可能です。
葬儀の料金というのは、相場があってないようなものです。遺体を搬送するのにその葬儀社を利用したら、その葬儀社で葬儀をすることになり、その葬儀社の価格で執り行われることになります。
これは病院で亡くなられても、老人ホームで亡くなられても同じことです。
もし自宅で亡くなられても、たとえ葬儀を執り行わないことにしていても、葬儀社を呼ぶ必要があります。
法律上死後24時間は火葬できませんし、また都会での火葬場は予約が一杯で、1週間ぐらい待たされることもたびたびあります。遺体が腐敗しないような処置も必要ですし、搬送して火葬するには棺も必要です。いろんな手配、手続きは自分で出来ますか?
葬儀社を決めておきましょう。
葬儀社を選ぶにあたって2、3社の葬儀社と相談することをお勧めします。
誠実に対応して頂けそうか?
経験が豊富か?
クリスチャンでしたらキリスト教葬儀も可能か?
また、料金的にはどうか?
インターネットで検索すると、料金のすごく安いところも出てきます。でもそういう会社は葬儀社でなく、紹介会社のようなものです。便利ですけと評判は必ずしも良いとは言えません。実際に葬儀会社の人と会うことを私はお勧めします。
葬儀社の人と会って相談すると、人が亡くなってから火葬までの流れが分かるようになります。
亡くなったらどこに搬送するのか、家なのか、霊安室か、もしくは葬儀会場に運べるのか?
葬儀は行うのか、行わないのか?
葬儀を行うなら、どこで行うのか、自宅、葬儀社、貸し会場、教会、火葬場に併設している会場か、何人ぐらいの方々が参列されるのか、お通夜、キリスト教では前夜式と呼んでおりますが、それを行うのかどうか。
全く漠然としていたものが、具体的にイメージを持つことが出来るようになり、皆さんの不安が解消されると思います。
よく葬儀社を紹介して下さいと言われますが、キリスト教葬儀を希望されるのであれば、私は経験から言ってライフワークス社をお勧めしております。関東の一都三県、関西地区を対応しております。
そのうちお墓について話しますが、葬儀とお墓のイメージが出来れば、もう終活は半分以上終わったようなものです。
さあ、勇気を出して葬儀会社に電話してみて下さい。