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エッセイ

Vol.34

土葬?!(復活の時、地上の体は必要ですか?!)-終活牧師が行く#6

クリスチャン共同墓地の運営管理をしている私のところに、いろんな問い合わせや要望が入ってきます。
その中で興味深いのは、土葬を希望される方がいらしたこと。
儒教やキリスト教を信仰する人で「復活の時に体が無いと復活出来ない」と心配している方もおられます。さて、復活の時、この地上の体が再度必要になるのでしょうか…?!


こんにちは、終活牧師の榊哲夫です。

葬儀の話は終わりましたので、次に火葬の話をしたいと考えておりましたが、その前に今回は土葬の話をいたします。

クリスチャン共同墓地の運営管理をしている私のところに、いろんな問い合わせや要望が入ってきます。

その中で土葬を希望された方が何人かいらっしゃいました。「園の墓」では土葬は受け付けておりませんと言うと、土葬の出来る墓地も造ってほしいとの要望でした。

私は日本ではもう土葬は禁止されているものだと思っておりましたが、調べてみると、ある田舎の地域では許可されている所もありました。でも、その地域でも土葬を受け入れる霊園は本当に少ないので、現在日本では土葬は難しい状況です。

なぜ、ほとんどの地域で土葬が禁止されているかというと、大きな理由は環境衛生上の問題です。埋葬された遺体が腐敗して、その影響が地下水に及ぶことがあります。それによって感染症が引き起こされたという事例があるからです。

火葬が当たり前になっている日本で、なぜ土葬を希望する人がいるのでしょうか。

人によって様々な理由があるようですが、まず単純に火葬は嫌だ、亡くなってからも燃やされることへの恐怖を持っている人、また違和感がある、自分の尊厳のためと言う人、そして儒教やキリスト教を信仰する人で、復活の時に体が無いと復活出来ないと心配している人たちです。

私もキリストを信仰している者として、聖書の約束、復活を信じております。時が来ると神さまは私たちに復活の体を与えて下さります。でもその時に神さまは、古い、朽ちていく、滅び去る材料をまた用いてその復活の体を造られるでしょうか?ゾンビのようによみがえるのでしょうか?そんな訳はありません。

今の私たちの肉体は、この地上生活を歩むのに適した体が与えられています。でもそれは、老いていく体であり、滅び去る体です。

しかし将来、神から私たちに与えられる復活の体は、天国で住むのに適した体です。栄光の体であり、もう病気になることも死ぬこともない、永遠の体です。

私たちは死後、朽ちゆく体を大事に保管し続ける必要もなく、火葬を恐れることもありません。

また、私は小型船舶の免許を持っており海洋散骨の働きもしておりますが、海にご遺骨を帰すことも心配はありません。

あなたが神であられ、人として来られた救い主イエス・キリストに信頼を置いている限り、どんな状態にあっても復活の永遠の体を頂けます。

■今回の参照聖句:
ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。(伝道者の書 12:7)

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