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エッセイ

Vol.33

お通夜は必要か?-終活牧師が行く#5

葬儀の規模が小型化し、家族葬が増えてきました。それに伴って、お通夜は行わないで告別式(葬儀)だけで済ませようという方々も年々増えています。これは一日葬といいますが、現在では実に40%がその一日葬となってきました。このご時世、お通夜(キリスト教では前夜式と言います)は必要でしょうか?


こんにちは、終活牧師の榊哲夫です。

前回は、葬儀はした方が良いという話しをしました。

今回は、お通夜、前夜式とも言いますが、それは必要なのかという話しをいたします。

一般的にお葬式と言うと、火葬の前の晩に行うお通夜と、火葬当日の前に行う告別式の二つが執り行われます。しかし、前にお話ししましたように、葬儀の規模が小型化し、また家族葬が増えてきました。それに伴って、お通夜は行わないで告別式(葬儀)だけで済ませようという方々が年々増えてきました。これは一日葬といいますが、現在では実に40%がその一日葬となってきました。

お通夜は何をするものでしょうか? しきたりとしては、お線香とロウソクの火を絶やさず寝ずの番をすることのようです。以前に仏教式のお通夜に参列したときですが、読経を終えた僧侶が帰り際に遺族に向かって、お線香とロウソクの火を一晩中絶やさず交代で良いから見張りなさい、と言われたのを聞きました。遺族は故人が無くなる前に看病してきて、そして世を去ってしまった悲しみに打ちひしがれている。そしてバタバタと葬儀の準備をし、疲れがピークに来ている遺族に対して徹夜をせよとは厳しい教えだなと驚かされました。

なぜローソクの火を絶やしてはいけないのですか?

いろいろ説があるようですが、人が死ぬと腐敗が始まり、夜、野の獣や、猛禽類が集まってくる。それから守るため火を焚いた、そうでなくても、夜に人が集まるので、電気の無い時代、ローソクに火で明かりを灯す必要があったのでしょう。その名残が火を絶やさないということが言えます。

そしてなぜお線香を一晩中焚くのですか。 それは遺体の腐敗臭をごまかすために香を焚いたのでしょう。

しかし現在は、野の獣や猛禽類はやってこないし、電気の明かりもありますので火を灯す必要はありません。またドライアイスや防腐剤を使いますので、遺体の腐敗臭はありませんので、香を焚き続ける必要もないです。ですので、そういうしきたりは、私は不要だと思います。

ただお通夜の良いところは、普段離れて住んでいた家族や親族が集まって、遺体を前にして、故人の思い出話を語り合うことです。

例えば父親がなくなった時は、お父さん、こんな良いところがあったね。あんな素晴らしいことをしたよ。私にこんな良いことをしてくれたよ。へー知らなかった。お互いに故人の良いところ、エピソードを語り合うことによって、故人を偲び、故人への感謝を心に刻むことが出来ます。

そして故人の良かった点を心に留め、自分もそれに見習って歩んでいこうという気持ちになります。

私は、普段着で良いと思います。6時に集まろうとか言って、形式やしきたりにこだわらず、家族や親戚、親しい友人と集い、故人を偲び、良い思い出を語り合うため、お通夜をするのはとても良いことだと思います。

クリスチャンがおられれば、祈りと賛美で始められたら素晴らしいと思います。

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