Vol.29
終活はなぜ必要?-終活牧師が行く#1
日本では今、急激に社会構造が変化しています。
昔と違って、いざというとき助けあえる家族や親戚が
近くに住んでいないというのが普通になってきました。
こんにちは、終活牧師の榊哲夫です。
今回は、終活がなぜ日本で必要になったかをお話しします。
結論から先に言いますと、日本の社会構造が大きく変化したと言うことです。
急速に高齢化が進み、超高齢社会になりました。
そして、少子化、核家族化が進みました。
数年後には、一人暮らしの65歳以上のお年寄りが700万人に上ると言われております。
以前では、日本の家庭は大家族であり、ほとんど皆近所に住んでいました。 たいていの家庭で4人も5人も子どもがいて、結婚も早く、自分が年を取った時には孫たちが10人も20人もいて彼らも成人している。
以前は、デイサービスも要らなければ、老人ホームも必要が無かったのです。
村八分という言葉がありますが、村社会において秩序を乱す人に対して、交際と絶つと言うことです。冠婚葬祭、出産、病気、天災など、10の交際・助け合いのうち8つの交際を絶つたつものですが、2つ、葬儀と火事の時だけは村八分にしていても助けました。
今はどうですか? 葬儀の時に近所の人たちが助けに来てくれて葬儀を執り行いますか? 今都会では村八分よりひどいコミュニティの中に私たちは住んでいるのです。
家族はどうですか? 少子化で子どもは一人か二人、そしてなかなか結婚しない。
近所に住むこともまれで、海外に住んでいる子どもたち多い。実際私の娘もアメリカに住んでおります。
親戚との交流も希薄になってきています。
昔は、教えてくれる人、助けてくれる親族が身近に10人も20人もいたのに、今はどうですか?
いますか?
私たちは自分で知識を身につけ、さまざまな準備をしておかなくてはならなくなってしまいました。
これが現在日本で終活の必要な理由です。
終活で何をしておかなければならないのか、これから少しずつお話しをしていきます。